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ビジネスでの英語力アピールならTOEIC一強なワケ

明けましておめでとうございます。2022年初の記事です!
今年は飛躍の年にしたいと思っています。よろしくお願いします。
英検とTOEICどっちなのか問題
あると思います。みなさん悩むところではないでしょうか。
どちらもネームバリューは大きいですよね。
もちろん何を目標にするかで話は変わってきます。
どちらも質の高い試験ではありますが、2つの持つ意味と価値は大きく異なります。
あなたが何を欲していて、何に価値を求めるのか。それによって使い分けてください。
じゃあ具体的に何が違うねんということですが、結論はこうです。
就職・転職・昇進のための資格として必要 ⇒ TOEIC
高校・大学受験のための資格として必要 ⇒ 英検
留学・ワーホリ・海外駐在のための英語学習の軸として活用 ⇒ 英検 + TOEFL or IELTS

簡単に言うと、
仕事ならTOEIC
学業なら英検
英語で生活するなら英検 または海外試験(TOEFLやIELTS)
ということです。
これに付随して、検定試験での英語資格利用には英検・TOEICどちらもOKです。
たとえば、国家資格で「英語3冠」に数えられる全国通訳案内士試験の1次試験英語科目免除対象には英検1級・TOEIC900点があります。
ただし、多くの場合TOEICスコアには有効期限が設けられていることがありますので、一度取得してその後再度受験するつもりがないならば、その点に注意してください。
※TOEIC公式の見解ではなく、企業や団体が有効期限を設けることが多々見受けられるという意味。
※成績証明書債発行期限は2年間です。

なぜなのか?
今回はTOEICにスポットライトを当てて、考えてみます。
TOEICはビジネスライクに設計されている
なぜ仕事関係のことで活用するならTOEICなのか。
これはひとえに、TOEICがビジネス向けに設計された試験だからです。
事務処理能力
「ビジネス向け」が一番現れているTOEICの特徴は事務処理能力です。
TOEICではメモ書き・問題用紙への書き込みが一切禁止されています。
45分間、100問にも及ぶリスニングでは、聞き取り中にメモしたいことがあっても書き取り厳禁。
万が一、やってしまって発見されたらその場で退場です。
リスニングとは、英語が聞き取れて問題が解ければ、解き方のプロセスは受験者がそれぞれで決めてよいはずだろうと思うかもしれません。
書きとらないとリスニングは難しいという人も中に入るはずです。
しかしTOEICはその点、メモ禁止という制約を課し、100問に及ぶ問題を次々と解かせるという処理能力を問うているのです。
つまり、TOEICは英語力だけの試験ではないということ。
TOEICという英語試験のフォーマットを通じ、問題処理能力を発揮して高得点を獲得するためには、TOEICのための解き方・処理能力を準備し、本番でも発揮できることが試されます。
その上で、文法・語彙・構文・表現技法などの英語力を以って、得点に結びつけることが出来ます。
得点が伸びやすい
このことは、TOEICの得点の伸ばしやすさを示唆しています。
というのも、英語力を伸ばすのは時間がかかりますが、処理系の力は型どおりに演習と反省でどんどん伸ばせるからです。
しかもスピーキングとライティングが無い。2技能に特化すればいいんです。
このダブルパンチで、TOEICのスコアはガンガン伸ばせます。
スコアで伸び悩んでいる人は、英語力のみに固執して処理系の対策をしていないか、よっぽど英語の学習を疎かにしているかです。
人によっては、解き方の改善だけで100点くらいの点数アップは見込めると思います。
ビジネス市場でのTOEICというブランド
就職・転職市場での英語力アピールは、TOEIC一強です。ここで逆張りして、英検で臨むということにどれだけの価値があるのか考えると、ほぼないと思います。
上にも挙げた通り、TOEICはスコアが伸びやすい。
その上、毎週のように受験することもでき、受験機会が非常に多い。
世の中にはTOEIC対策本・アプリ・サービスがあふれており、リソースへのアクセスが容易。
これだけ環境が整っていて、取り組みやすい英語試験は他にありません。(逆に言えば、TOEICのスコアと実際の英語力は必ずしも比例しない)
あとは、やるだけなんです。
TOEICのスコアなんて、やればやるだけ上がります。
あ、もちろん戦略的にですよ。がむしゃらにやっても意味はありません。
目標スコアの設定、現状スコアの反省と分析、解き方の問題点把握、そして演習。
これをこなしていけば、必ずスコアは伸びます。
時間制限を設ければ、より緊張感をもって取り組むこともできるでしょう。

初受験時、僕のスコアは945点でした。
45点の失点の内、英語のミスもある一方、同時に処理能力で至らず失点したと見受けられる間違いも複数ありました。ここの対策を行うだけでも、960点以上を取れると感じています。
注:TOEICに「英語力」を求めるのは間違っている
言い切りますが、TOEICスコアと英語力の関係は必ずしも比例しません。
あくまでも、就活や転職、昇進で必要となるツールと思っていてください。
TOEIC満点とっても英語喋れない人はいます。
それはTOEICがインプット2技能のみの試験であり、専用の対策を行えばスコアが伸びる試験だからです。
より実践的な、英語力自体の向上に目線を向けるのであれば、英検・他海外の英語資格試験(TOEFL・IELTS)を軸にしましょう。
少なくとも4技能を鍛えることが出来るタイプの試験に取り組んでください。
TOEICはかなりガラパゴス、ゆえにコスパ大臣
TOEIC受験者数の65%は日本と韓国が占めています。
とても世界のスタンダードといえる試験ではありません。
試験自体、ETSというアメリカの団体が作成しているものの、作成を依頼したのは日本とのこと。
実際、留学時代のドイツ人、ポーランド人、フランス人の友人にTOEICを知っているか聞いてみたところ、誰も知りませんでした。
彼らが挙げた英語試験の名称はFCEやCAEといったもの。
これらはケンブリッジ英検と呼ばれる試験です。。
TOEICは主に、日韓のビジネス市場で用いられているのです。
あくまでも限られた箱庭の中で有力な試験であることを飲み込んだうえで、開き直って受験しましょう!
だって、こんなにも証明書1枚だけで超強力な資格ってないですよ!!
900点取って、就活・転職・昇進で無双しちゃいましょう。
それでは!