形容詞は「作れる」。ハイフンを使ってみよう。 – まる英語教室

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形容詞は「作れる」。ハイフンを使ってみよう。

こんにちは、Manatsuです。

この記事のポイント
ハイフン[-]を使って形容詞を作る

long-term contract
well-paid job
last-minute purchase

こんな表現、見たことありませんか?
long termってことは「長い期間」だから「長期」ってことか…
というように、なんとなくは分かるし、意識しないかもしれません。

なぜハイフン[-]が必要か、考えたことありますか?

この意味を理解すれば、自分で「形容詞を作る」ことが出来るようになります。

形容詞について復習

問題です。beautiful の品詞は何でしょう?
1.動詞 2.形容詞 3.副詞

tictac…

正解は 2.形容詞。
名詞を修飾するやつですね。

形容詞は名詞を修飾する

形容詞は無限に存在します。
beautiful 美しい
big 大きい
clean きれい
attractive 魅力的な
technical 技術的な
real 本物の
などなどなど。

形容詞は基本、1単語で構成

そんな形容詞ですが、すべてに共通する、あることが存在します。
それは、すべて1単語で構成されるということ。

①I have a big car.
②He owns a luxurious restaurant.
③The deep pitfall trapped the comedian.
形容詞 adjective は 名詞 nounを修飾することで意味を付け加えます。

1つの名詞に複数形容詞もOK

1つの名詞に対し、2つ以上形容詞を使うこともできます。

①’ I have a big new car.
②’ He owns a luxurious exotic restaurant.
③’ The huge deep pitfall trapped the comedian.

それぞれの形容詞ごとに分けて考えてみます。

I have a big car. / I have a new car.
「私は大きな車を持っている」
「私は新しい車を持っている」

He owns a luxurious restaurant. / He owns an exotic restaurant.
「彼は高級レストランを所有している」
「彼は異国情緒あるレストランを所有している」

The huge pitfall trapped the comedian. / The deep pitfall trapped the comedian.
「芸人はその巨大な落とし穴に落ちた」
「芸人はその深い落とし穴に落ちた」

上のどれも意味が通ります。
これは、2つの形容詞が、どちらも名詞を修飾するものとして正しい働きをしているからです。
つまり、①文脈に即している②形容詞であるということ。

big, new, luxurious, exotic, huge, deep
これらすべて、1つの形容詞が1単語であることには変わりありません。

単語を「作る」

つまり、知らないと使えないんですよね。

形容詞は
1単語で表現できる
イコール
その1単語を知らないと、表現できない

ということなんです。

単語表裏一体、コインの裏表なんです。


たとえば
「儲かる」
という意味の形容詞、知っていますか?

答えは
lucrative
です。

知らないと書けないですよね。

ハイフンで単語を組み合わせ、形容詞を作る

ある英文を書きたいのに、使いたい形容詞を知らない。

そのとき考えることは3つあります。
1つ目、似ている単語でごまかす。2つ目、表現を変えて違う文章で書く。3つ目、あきらめる。

今回はまぼろしの4つ目の方法です。
それがハイフン[-]を使うこと。

さっきのlucrativeなんかは典型的で、ハイレベルの単語です。
しかし、意味自体は「儲かる」=「お金を作る~~」ということです。
お金を稼ぐこと自体は “make money” で表現できます。
これをそのまま形容詞にしちゃえばいいんです。

lucrative ⇒ money-making

You can find many lucrative jobs in IT industry.
「IT産業には儲かる仕事がたくさんある」
You can find many money-making jobs in IT industry.
「IT産業には儲かる仕事がたくさんある」

単語レベルは一気に簡単になるのに、意味は同じです。

これが超重要。特にライティングで活きます。

難しい言葉を書いて変なミスをするより、簡単な言葉でしっかり伝わるように書く方が得点が上がります。


冒頭の例も、ハイフン形容詞の中身の単語は初級レベルのものばかり。
long-term contract 長期の契約
well-paid job 実入りのいい仕事
last-minute purchase ぎりぎりでの購入


分からない単語は、作ってしまいましょう!!
ただし、多用しすぎは減点のもとです。バリエーション大事。

ハイフンを用いた形容詞の例

最後に、いくつか例を載せておきます。
( )内は、ハイフンがない場合の意味

mother-like person 母のような人
small-animal veterinarian 小動物専門の獣医(small [animal dealer] 小さな動物の獣医:その獣医自身がワニやリスなどの動物)
new-car dealer 新車ディーラー(new [car dealer] 車の新しいディーラー:新人)
bad-weather report 悪天候についての予報(bad [weather report] 質の悪い天気予報)
dog-friendly hotel 犬に適したホテル

See ya!