2級から準1級へステップアップ。従属節って?あるテクニックでながーい文章も読めるようになる! – まる英語教室

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2級から準1級へステップアップ。従属節って?あるテクニックでながーい文章も読めるようになる!

こんにちは、Manatsuです。

この文、ぱっと見て理解できますか?

2021年度第2回 英検準1級より。
話の流れ:昔、バビロンという町があった。
そこには空中庭園があったと言われていたが、どうやら実際はなかったようだ。
しかし、ダレイという学者は、そこから300マイル離れたニネべという町に、こんなもの(この文章)があった!と力説する。

Dalley notes that Sennacherib also constructed complex systems for transporting water into Nineveh, and she believes these could have been used to maintain the gardens there.

これ全部でひとつの文です。最後にピリオドがちょこんと鎮座しています。

もし一目で理解できたなら、これからお伝えすることがすでに脳内で実践できているということです!

一目見ただけではよくわからないという方。大丈夫です。

この記事を読んで実践すれば、パズルを解くように理解できるようになります!


こういう長い文章は、英検2級合格後、準1級に挑戦するときにぶつかる壁の一つです。

そのワケは、準1級はトピックの抽象性・語彙・構文のすべてにおいて難易度が大きく上がるから。


今回は、そのうちのひとつ、構文にフォーカスします。

英語はパズル

さて、上の一文を解くカギは、これをパズルのピースに分解できるかです。

Step1 主語・動詞・それ以外にわける

英語の文章は、基本的には3つのピースで出来ています。


それは…

主語 S
動詞 V
それ以外

です!

かなり乱暴なくくり方ですが、まずは考え方として、こうやって分けられることを理解するのが重要。

この考えで行くと、上の文はこんなピースでできていることがわかります。

Dalley notes that Sennacherib also constructed complex systems for transporting water into Nineveh, and she believes these could have been used to maintain the gardens there.

3種類に分けるとこうやって、色分けできます。

この段階で、かなり読みやすくなったかもしれません。

この一文には、主語が4回、動詞が4回出てくることがわかります。


ちなみに、主語動詞の出てくる回数は、基本的には同じです。

だれか/なにか が 〇〇する

という文章を完成させるためには、主語動詞がそれぞれ必要になるからです。


だけどここまでではまだよくわかりません。

もう少しわかりやすくしたいので、掘り下げていきます。

Step2 「それ以外」を考えてみる

Dalley notes that Sennacherib also constructed complex systems for transporting water into Nineveh, and she believes these could have been used to maintain the gardens there.

主語と動詞で色分けして、残った黒い部分はどういう役割をしているのでしょうか。

それぞれのもつ意味を見ながら、もう少しパズルを解いてみます。

Dalley notes
①that Sennacherib also constructed complex systems for transporting water into Nineveh,
and
she believes
④these could have been used to maintain the gardens there.

①that節

that節は「~ということ」という文のかたまりを作ります。

なので、
Dalleyさんは言及する。
Sennacherib(王の名前)も作った。
(何を?) complex systems for transporting water into Nineveh を。

complex systems for transporting water into Nineveh“は
複雑な機構 for 水を輸送する into ニネべ となります。
つまり、「ニネべに水を送るための複雑な機構」と訳せます。

まとめて、
「Dalleyさんは、Sennacheribもまた、ニネべに水を送るための複雑な機構を作ったと言及する」となります。


ちょっと難しい箇所ですが、that節は、前の主語・動詞に付け加えられるものなので、視覚的にイメージするとこうなります。

Dalley notes
 that
  Sennacherib also constructed
  complex systems
  for transporting water
  into Nineveh,
and
she believes
③these could have been used to maintain the gardens there.

この文章のメインの登場人物は、Dalleyさんだということも見えてきますね。

②and 並列構造(Parallel Structure)

この文の中心人物はDalleyさんです。

なので、そのあとの she はDalleyさんを指します。

※Sennacherib王は、Dalleyさんの話の中の人物(歴史上の人物)なので、she believes という表現は出来ません。もし、Sennacherib王が同じ時代に生きていて、同じ部屋で会議にでも出席しているなら話は別ですが。


つまり、

②and

は Dalley さんの行為を指すとわかります。

Dalley
 notes
  that
   Sennacherib also constructed
   complex systems
   for transporting water
   into Nineveh,
and
she = Dalley
 believes
③these could have been used to maintain the gardens there.

ここまでくるとかなり明確になってきますね。

この and は 並列構造(Parallel Structure)を作ります。

Dalley notes ○○ and believes ○○

という並列の構造です。


I like an Apple and an orange.

この例では、an Appleとan Orangeが並列の関係にあります。

③thatの省略

③these could… の文章は、

A. she主語 believes動詞

の直後にすぐ

B. these主語 could have been used動詞

と並んでいます。

これは、thatが省略されているからです。


実は、B.はthat節で、Sennacherib…の箇所と同じ構造になっています。


thatを補うと、文章構造は以下のように見ることが出来ます。

Dalley
 notes
  that
   Sennacherib also constructed
   complex systems
   for transporting water
   into Nineveh,
and
she = Dalley
 believes
  (that)
   these could have been used
   to maintain the gardens there.

こうやって見ると、

Dalleyさんが(動詞)して、that節でその内容を説明する

という構造が2回繰り返されただけだとわかります。


更に略図化するとこんな感じ。

S
 V
  that
   説明
and
S
 V
  (that)
   説明

ここまでパズルを紐解けば、あとは持ちうるボキャブラリーでそれぞれの部分の意味を考えるだけです。

英語はパズル!!

どうでしょう?

ここまで徹底的に分解すれば、シンプルですよね。

比べてみればその差は歴然だと思います。

Dalley notes that Sennacherib also constructed complex systems for transporting water into Nineveh, and she believes these could have been used to maintain the gardens there.

Dalley
 notes
  that
   Sennacherib also constructed
   complex systems
   for transporting water
   into Nineveh,
and
she = Dalley
 believes
  (that)
   these could have been used
   to maintain the gardens there.

英語はパズル!!なんです!

これをすらすら出来るようになれば、準1級のリーディングどころか、1級のリーディングも大分簡単になります。(語彙力は別)

一回読んだだけですぐマスターできる代物ではありませんが、長い文章が「よ、読めない….」となってしまうときは試してみてください。

その蓄積で英語力は上がっていきます。


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それでは!