長文、知らない単語が出てきてもこうすれば間違えない【⊕⊖で考える】 – まる英語教室

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長文、知らない単語が出てきてもこうすれば間違えない【⊕⊖で考える】

どうも、Manatsuです。

今日でレッスン60回目になりました。

いつもご愛顧いただきありがとうございます。


今回は、長文問題で

単語の意味がわからない!読めないから選択肢も選べない!

というときに試してほしい対処法です。

<諦めないで。

まだなんとかなるかもしれません。

語彙不足を補うのはロジック

afraidとscared

英検準2級の長文読解演習を受け持っている生徒さんがいるのですが、今日こんな問題がありました。

英検準2級 2021年度 第2回試験より
英検準2級 2021年度 第2回試験より

パターンとしては典型的な前後の文脈判断です。

今回の場合は、空欄直後の文章が直接的な答えの根拠として現れています。

答えまでのフローは

①空欄を含む一文:馬が写真を(29)のようにして見たため、怖がっていることが分かった。
②直後の一文:何かにおびえる際、馬は頭を右へ振り、左目でそれを見る。

すなわち、答えは4:「左目で」となります。


今回のケースでは、afraidという単語の記憶が曖昧だったため、空欄前後の論理関係が取れなかったのです。

afraidとscaredが、「怖がっている」の類義語であることがわかれば一発なのですが、わからない / 意味を知らないとなると、解きようがありません。

こうなってしまうと八方ふさがりですよね。


せめて、afraidが

プラス マイナス

どちらのニュアンスを持つか分かれば、まだロジックを掴むことが出来ます。

問題のカギとなる単語がわからない…その単語はポジ?ネガ?

これは英検1級まで通用するテクニックです。

意味がわからない英単語が出てきてしまったとき、

その単語はポジティブ / ネガティブどちらのニュアンスをもつ単語なのか価値判断をします。

この判断が出来れば意外といけちゃうときが多々あります。

これは単語だけでなく、文章単位の論理構造でも同様です。


英語はロジックの言語です。

論理展開を考えるとき、「いまポジとネガのどちらにいるのか」を把握さえできればロジックだけは理解できます。


もちろんすべての文章がポジとネガで論じているわけではないですが、対立構造として二者の対比をさせるものがメジャーです。

こういう色分けもできるかもしれません。

Aさん:Bさん

白:黒

哺乳類:爬虫類


この考えはライティングでも活きてきます。

主張と譲歩の関係ですね。

Angry faces make horses afraid

今回の例へ話を戻します。

あなたは afraid の意味を知らないと仮定してください。

“Angry faces make horses afraid.”

これをどう読みますか?

直訳すると「怒り顔は馬を怖がらせる」ですよね。

ネガ・ポジの考えを当てはめるとどうなるでしょう。

angry face (ネガ) make horses afraid (?)

angry faceはネガ・ポジで考えればネガティブと判断できます。

この文章には、ネガティブなモノが馬に作用し、馬の感情をネガ or ポジへ動かすという論理が存在します。

この場合、馬の感情はネガティブになるとわかるでしょう。これは推測ではなく、ロジックによる推理です。

英検準2級 2021年度 第2回試験より

本文中にも同様の記述があり、afraidはネガティブな意味を持つ単語であるとわかります。

これによって afraid と scared という二つの形容詞が価値判断において ネガティブどうし の関係にあることが見えてきます。

よって、空欄付文章①と直後の文章②は論理的に順接の関係にあるとわかり、(29)には選択肢4番を入れることができるのです。


afraid と scared を知っているかについてが逆転しても同様に判断可能です。

一方で、両者ともに知らないとなると、どうしようもありません。


(結局のところ、ロジックと単語力の二者が必要になります)

ロジックを味方につけて、粘ろう。

こんなめんどくさいやり方をしなくても、その場の雰囲気で解けるわ。と思うかもしれません。

確かに、特に論理を深読みしなくても、単語力でごり押しすれば解ける問題は多く存在します。

最初はめんどくさいかもしれませんが、慣れてくればこれから出会うであろう難問の多くは解決できるかもしれません。

なぜなら、難問とはロジックを考えさせる問題だからです。
※ただ語彙だけが異様に難しいとか、論理が破綻しているものは悪問と言います。


普段から、ロジックを意識して問題に取り組んでみましょう!

まる英語教室なら、語彙力も論理力も、戦略力もばっちばちに鍛えられます。
ぜひ。

それでは今日はこの辺で!