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【長文読解】苦手な人が多い「選択肢型問題」の考察【問題パターン分析】
こんにちは、Manatsuです。
今日は長文問題の「選択肢問題」について。
こういう問題、大学入試でよく見かけますよね(画像)。

よく見る形です。
問題ページを見ると、A~Dまで選択肢が並んでいたり。
長文問題は、まず読むのが一苦労です。
問題にむかうころには疲弊しきってしまい、どの選択肢もわからん…ってことありませんか?
その理由の一つには、「問題分析が出来ない」ということが挙げられます。
選択肢型問題のパターンを理解しておけば、毎回新しいボスに立ち向かうような感覚ではなく、「やり込み」的な要素として問題を解けるようになります。
そうすれば、解くたびに実力が上がっていくでしょう。
受験大学、英検など、その種を問わず常に重要な得点源となる問題が、選択肢型。
試験ごとに多少の差異はあれど、基本的な構造は共通しています。
「選択肢型」の解き方・考え方は、英語学習者必修。
本記事では、どんな試験でも使える、本質的ヒントをお伝えします。
第一弾の今回は、選択肢問題のパターン分類を分析します。
まずは敵を知りましょう。敵を知ることで、それに対応した戦略を練ることが出来ます。
選択肢問題のパターン分類
選択肢型の問題を分析すると、以下のように大別ができます。
まずは問題のタイプ。
選択肢問題の形式には主に空欄補充、下線部説明があります。
空欄補充問題
文中に ( A ) などの形で出題される問題です。
A. 類似選択肢から選択する語彙問題【類似選択肢型】
B. 全く異なる選択肢から選択する文脈問題【異種選択肢型】
に二分できます。
類似選択肢型
①類似の意味を持つが文法上の特性が異なる語
②同一語彙のさまざまな態、時制、品詞など
から最も適したものを選ぶ問題です。
選択肢例
① allow / let / make / force
② regular / regularity / regulate / regularly
選択肢を見ることで、問題形式が以下のように推測できます。
① (空欄)の前後の前置詞、副文の有無、主語の判断。つまり、語彙・文法問題。
② (空欄)に最も適当な品詞の判断。つまり、文法問題。
異種選択肢型
③選択肢の語彙同士に関連がなく、文脈によって判断する
タイプの問題です。
選択肢例
③-1. where / whether / somewhat / hereby
③-2. technology / species / ecosystem / biodiversity
選択肢を見ることで、問題形式が以下のように推測できます。
③-1. 空欄が副文の構成要素なのか、主文なのか or 前後の論理関係の判断。つまり、論理展開問題。
③-2. 空欄箇所より前 or 後ろの文脈把握等の判断。つまり、文脈把握問題。
下線部説明問題
下線部説明問題とは、以下のような問題を指します。
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When he entered the room, a girl, who has been born quite recently, came into his sight. Once she saw him, she smiled. Then, as he mimicked the infant, she started imitating him as well. That was a….(略)
問:下線部が指す行動として最も適当なものを次のA~Dから選べ。
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このタイプの問題は、主に2パターンに分かれます。
C-1. this / it などの指示代名詞に下線を付し、指示内容を選択させる問題(指示代名詞型)
C-2. 名詞や接続詞など、指示代名詞以外に下線を付し、その単語が示す内容を選択させる問題(非指示代名詞型)
どちらの場合も、下線部が指す内容を答えさせる問題で、本質は同じです。
C-1. 指示代名詞型の方が難易度は低めです。指示代名詞は、直前の内容を指すことが多いからです。
C-2. 非指示代名詞型は難易度が上がります。単語が指す内容を長文全体から探してこなくてはいけない時があります。
ちなみに記述式の場合、
一語 or 文単位に下線を付し、それを詳説する一文 or まとめて表現する一語を抜き出させる形の出題形式がよく見られます(京大など、他多数)。
いかがでしょうか。
選択肢型問題には大きく分けて、3パターンが存在します。
この柔軟性ゆえ、各種英語試験で頻繁に登場する形式となっています。
考えてみれば当たり前かもしれませんが、これを意識的に考えておくことが大切です。
問題に立ち向かうとき、一歩引いて俯瞰的な目線で問題分析ができれば、読むべき場所が自ずと見えてきます。
第二弾:長文選択肢問題で正解するための「ロジック」
今回は、選択肢問題のパターンを分析しました。
この「選択肢型問題」、知っているだけで
1.読むべき場所がわかる
2.解く時間が減る
3.効率的な解き方、得点アップが望める
ロジックが存在します。
長文問題に暗記は通用しません。
(通用したとしても、暗記で実力は伸びません)
ロジックを理解して、得点を確実なものにしましょう。
第二弾は、長文読解の選択肢問題で、正解するための「ロジック」についてです。
お楽しみに。